2009年パールハーバー慰霊祭

本会の水谷栄寛理事長、服部融信事務次長が参加しました、パールハーバー慰霊祭の様子をお伝えいたします。

2009年12月7日、ハワイ平和祈念使節団がパールハーバー慰霊祭に派遣されました。
使節団の団長は世界連邦日本宗教委員会の会長である、田中恆清石清水八幡宮宮司が務められました。
川崎大師平間寺、藤田隆乗貫首が副団長を務められました。
その他可兒光永世界連邦日本仏教徒協議会理事長、中村彰恵師、西郊良光師、秦順照師が参加いたしました。

可兒理事長以下一行は、ホノルルに到着すると、天台宗ハワイ別院、荒了寛開教総長をお訪ねいたしました。ハワイの地で仏法興隆に励まれる荒師から、厳しくも温かいお言葉をいただき、使節団として、平和祈念への決意を新たにいたしました。

慰霊祭当日、まだ明けやらぬ時間にこまかい雨が落ち、天候が心配されましたが、幸いにも雲は切れ、大きく崩れることはありませんでした。
式典では、田中恆清団長が、日本の宗教者を代表して、日米の歴史に鑑みた、世界平和への希望をメッセージとして発表されました。
アリゾナ記念館上では、仏教、神道、キリスト教、新宗教ほか、各宗教者が犠牲者への慰霊の祈りを捧げました。引き続いて、米海兵隊カネオヘ基地内へ移動し、潜水艦乗務員慰霊碑や、硫黄島犠牲者の慰霊碑などに祈りを捧げた他、日本軍飯田大尉の慰霊碑においても祈りを捧げることが出来ました。
飯田大尉は真珠湾攻撃時に被弾。帰還がかなわないことを悟ると、カネオヘ基地に突入して戦死した零戦パイロットです。米軍は、敵ながらも果敢に任務を遂行した飯田大尉に敬意を表し、その戦死地に慰霊碑を建立したのでした。

最終日には、当使節団とハワイで活躍される宗教者の方々との懇談会が開かれました。参加各位がハワイと日本をつなぐ平和の架け橋となり、より良い未来を作るための決意を新たにする有意義な場となりました。

今回は雨期のハワイとは思えない好天にめぐまれ、このような穏やかな世界が実現する、吉兆のようにも感じられる行程でした。